新しいアレルギー講座

アレルギー対策はこのHPに市川市民診療所から転載した「アレルギー講座」は更新が止まっていますが、基本的には現在でも役に立つことだと考えています。ただ「アレルゲン食物」の状態に大きな変化があり、「アレルギー」のメカニズムでは説明できない現象が多くなっています。と同時に「除去食治療」の内容にも大きな変化を迫られ変更を重ねています。このような変化が起きてきた原因は分からないと言うしかありませんが、2011年3月の東北の大震災の時に起こった福島原発のメルトダウン事故の後で特に目だつようになったと感じています。ですから環境の放射能汚染の生体への影響が関係している可能性を否定できないと考えています。

「新しいアレルギー講座」ではこのような変化について述べていこうと考えています。「転載した」講座も、初めて読んでいただく方には信じていただけない内容を含んでいると感じていますが、最近の変化については私自身にとってもその原因・メカニズムについてイメージするこが困難で、「不思議」というしかないものだと考えていますが、症状や病気・疾患の原因については診断可能なことが多く、残念ながらすべてではありませんが、効果的な原因療法が出来ています。「診断の正しさはその診断に基づいた治療が有効か否かで決まるもの」だと考えています。信じていただけるか否かにかかわらず、ここに述べることを追試していただいて、事実か否かをご自身の目で確認していただけることを願っています。このことをお願いして、「新しい講座」を始めることにいたします。

【目次】

1)『食物アレルギー』から『臨床環境医学』へ

2)病気の原因は環境物質にある

3)病気の治療には原因療法が重要

4)急性病と慢性病

5)症状・病気の原因は複合性

6)バイ・ディジタルO-リングテストについて

7)最近の理解しがたい現象

8)『チャポ水』の添加・噴霧による食物の適合化

9)最近の「臨床食物アレルギー学」への疑問

10)『食物アレルギー』の病態の多彩性と歴史再確認の重要性

11)『チャポ水』からの進歩

12)不適合食物による脳機能障害

13)『アレルギー性』狭心症ないしは心筋梗塞

14)スギ花粉症と『食物不適合』

15)2017年3月8日新しい事態

16)原因不明の病気が多い理由についての私見

17)EBMと原因不明の疾患の治療

18)7月末から体調を崩した人はいませんか

19)「発達障害」と『食物アレルギー』 そのⅠ

20)「発達障害」と『食物アレルギー』 そのⅡ実際の例

21)「発達障害」と『食物アレルギー』 そのⅢメカニズム

22)『食物転写水』(『チャポ水』)のその後

23)引きこもり

24)『食物アレルギー』が消えていく最近の経験

25)再び『食物転写水』(『チャポ水』)の進化について

 

1)『食物アレルギー』から『臨床環境医学』へ

「食物アレルギー」の現象と考えられる記録が紀元前にすでに存在していたとされていますから、食物による通常と違った反応である「食物アレルギー」はアレルギーと認識されたものとしては最も古いものだと思います。そして産業革命がおこり、石油化学工業が発達してきた近現代になって、石油化学工業の副産物である大気汚染が健康障害の原因になることが1950年代に明らかにされ、それもごく微量の汚染が原因になることが分かって、「化学物質過敏症」という新たな病気の概念が生まれました。そして「食物アレルギー」と思われていた現象の中に、農薬や化学肥料の残留物である微量な化学物質が原因になっているものがあることが確認され、「食物アレルギー」と「化学物質過敏症」は合わせて環境物質による健康障害、病気であるということから、1960年代から両者は「臨床環境医学」(Clinical Ecology)として扱われるようになったのです。現在この医学にはさらに「電磁波過敏症」が加わり、さらに「微量放射線障害」なども取り入れなければならないと個人的には考えています。要するに「環境物質に起因すると思われる健康障害をまとめて扱う」ことになっていくということです。

2)病気の原因は環境物質にある

病気の原因には①遺伝因子と②環境因子があり、多くの場合はこの両者の相互作用にあるとされています。遺伝因子の関わる部分はかつては手をつけることはできないと思われていましたが、現在は遺伝子治療が可能になる時代に入りつつあります。しかし、まだ一般臨床では遺伝因子に手をつけるところまでは来ていません。したがって効果的な治療の実施を想定して病気の原因を明らかにしようとするときには環境因子に原因を求めることになると考えます。                                            科学的な医学以前の時代に病因として想定されたのはキツネ憑き、悪霊などで、治療は祈祷やまじないなどで、その憑き物や悪霊を追い出すことでした。このような時代にも人々は何らかのものが外から体に入り込んで病気になると考えたのだとおもいます。原因は外にある何か―環境因子―だと考え、それを体内からの追い出す・除去するなら病気は治ると考えたのです。その後の歴史の中で、キツネ憑き、悪霊と思われていたものが、空気、水であり、食べ物などであることに気付き、さらに毒物、細菌、ウイルス、食物アレルギー、花粉アレルギーなどが明らかになり、放射能の重大性が発見され、現在では石炭・石油化学の発達で人類がこれまでに接触することのなかった多くの化学物質が作り出され、その毒作用や過敏症が現れ、物理的な音波、宇宙線などの自然のものもありますが、人工的な電磁波なども病気を引き起こすことが明らかになってきています。しかし、まだ原因として具体的な環境因子が特定出来ない病気が数多くあるのが現状なのです。そしてあらゆるストレスも病気の原因になるとされ、原因不明の病気の原因としてストレスが想定されることが非常に多くなっています。そのストレスの原因になるものをストレッサーと言いますが、ストレッサーも多くは環境物質だと言って間違いではないと考えます。そして、原因不明の病気がほとんどストレス性とされ、原因不明のままにされているように思えます。それらの環境物質の中でも毎日摂取している食物と水が病気の原因として最重要なものだというのが個人的な40年余りの今は結論になっています。

3)病気の治療には原因療法が重要

原因の明らかになっている病気は原因を除く治療ができます。これが原療法ですが、この治療ができれば病気の治癒は直ちに可能となります。原因が分からない場合は、せめて病気で起こる不快な症状を何らかの方法で抑制することしかありません。これが対症療法で、主に薬による治療です。対症療法をしている間に生体の持つ自然治癒力で原因を排除できる場合は短期で治癒することになりますが、そうならない場合には長期に対症療法が必要になります。現在の医療では感染症、特に原因が細菌の感染症では有効な薬があることが多いので、原因療法ができますが、ウイルス感染では有効な薬のないウイルスが多いので、ごく一部にしか原因療法はできません。しかし、多くの感染症では生体に免疫が出来て自然に治癒することが普通です。感染症を別にすると圧倒的に原因不明の病気が多いので、原因療法よりも対症療法が多くなっているのが現状です。また、保険医療も経済活動としても行われていますが、原因療法が多くなるなら、短期間で治癒する患者さんが多くなり、医療機関の収入が減ることになります。私にはこのことが原因療法が多くならない原因になっている、ということは病気の原因に関する研究が盛んにならない原因の一つだと思えてなりません。特にバイ・ディジタル O(オー)-リングテスト(略してオーリングテスト・BDORT)を使うようになってからは、高価な設備などなくても、時間はかかりますが多くの病気で原因が分かることが多いことを経験してきましたので、強くこのことを感じるのだと思います。

4)急性病と慢性病

急性病(疾患)は突然発病しますが、治療によってあるいは自然経過として、短期で治癒する病気です。典型は多くの感染症で、細菌感染なら有効な抗生物質で治りますしウイルス感染なら多くの場合は患者さんに免疫が形成されて治ります。慢性病(疾患)は治療にもかかわらず短期には治癒せず、長期の治療が必要になる病気です。その中には結核のように原因菌が分かっていても細菌の性質上有効な薬で治療しても長期になるもの、原因が分かっていても治療薬がないもの、原因不明で治療薬を長期に使用しなければならないもの、原因不明で効果十分な治療薬もないものなど、色々な場合がありますが、一口でい言えば短期の治療で治せない病気で、一般的には除きさえすれば治癒するはずのその原因が確認できない病気が多いと言えます。                                                  気管支喘息やアトピー性皮膚炎は慢性のアレルギー性の病気とされています。アレルギー性とされる病気は、経験的にはそのメカニズムがどうであれ、食物に対する異常反応:広義の『食物アレルギー』ないしは『食物不適合』が重要な原因のことが非常に多く、適切な原因食物の診断・確認とその食物の除去その他の対策(詳しくは後ほど示します)という治療(除去食治療など)によって多くの場合は改善治癒し、その後は再びアレルギーになった食物を食べるまでは発症・悪化せず、再発した場合も再発原因になった食物を除去するなどの同じ対策をとればれば再び改善し、以下同様の経過をとることになります。慢性というよりいろいろな違った原因物質(特に食物)による急性病を反復するという方が適切だと考えています。こうして原因(『アレルゲン』)を回避しているうちに、生体の恒常性維持機能の回復が徐々に進み、やがて原因になっていた食物の摂取があっても再発しなくなるのだと考えています。このように原因が明らかになるなら、原因療法によって慢性疾患は慢性ではなくなって急性疾患に変わる場合があるということになります。                        アトピー性皮膚炎や喘息に限らず、慢性とされる病気でも原因が明らかに出来るなら、同様に慢性から急性病に変わり、治癒がすることもあり得るということになります。なお、日常診療で治療対象になることが多い慢性病では、一般に考えられている以上に、アトピーなどのアレルギー性疾患同様に、食物が原因になっているものが多いという事実があることを指摘しておきたいと思います。『食物対策だけでは解決できない場合はその他の環境物質(環境汚染を起こしている化学物質、電磁波あるいは身につけている衣類、接することが多い紙製品、もちろん花粉やカビなどあらゆる物質)を原因として疑わなければなりません。

5)症状・病気の原因は複合性

『食物アレルギー』・「臨床環境医学」の目で病気の原因を探ってきて気付いた重要なことの一つは、病気の原因には複数の因子が重なっていることが非常に多いことです。食物の場合でも一つだけということはないと言うのが正解で、食物以外の物質がさらに絡んでいると考えなければなりません。素直に言って、単一の原因による発病はないと言うべきかもしれません。結核や風疹などの感染症には、感染しても発病しない不顕性感染という状態がありますが、この現象は感染症も細菌やウイルスの感染のみが原因ではないことを示しています。                                            アレルギーに手を染めてしばらくは、研修のときに教えられたとおりダニや花粉などのアレルゲン診断をして、減感作療法(免疫療法)に必死になって取り組んでいましたが、文献で『食物アレルギー』を知ってからは、ダニや花粉に対策をとらないでも食物対策をしっかり実行すればアトピー性皮膚炎、気管支喘息、じんましんなど、どの「アレルギー性疾患」でも善くなることが分かりました。そればかりでなく、多くの場合心因性とされている不定愁訴をはじめ、片頭痛その他の慢性頭痛、慢性の下痢・腹痛・便秘、成長痛、関節リウマチ、反復する小児の風邪や高齢者が繰り返す肺炎など多くの病気が改善することが分かってきたのです。『食物アレルギー』に取り組んでいた多くの先人たちの報告している通り、日常的な病気が、ガンなどの例外はありますが、ほぼすべて改善する可能性があるということです。(『アレルギー』ではありませんがガンの発生にも「ガン源性物質」の一つとして食物が関与していることも周知のことです)。これも「臨床環境医学」の守備範囲にはいりますが、私はこの分野には関与していないので触れません)。

6)  バイ・ディジタルO-リングテスト(略してオーリングテスト)について

オーリングテストは横浜市立大学出身で医師になってからはずっとアメリカで活躍している、心臓病の専門家でもあるニューヨーク心臓病研究ファンデーション研究所長である大村恵昭(おおむらよしあき)博士が発明し、約50年前から研究を続けてこられ、1993年にアメリカの特許を取得されている(著書「オーリングテスト入門」にある先生の略歴とネットによる)技術です。その内容の全貌を私は知っているとは言えませんが、1986年に博士が書かれたテキスト「図説バイ・ディジタルO-リングテストの実習」を読んでその原理、具体的方法を学び、私より早くこの方法を利用始めていた『食物アレルギー』の仲間の先生にその実際を見せていただいて、約20年前に使い始めました。このテキストは絶版になっていますが、ネットにオーリングテストが紹介されていて、このテキストの内容も一部は公開されています。                                                  このテストは臨床医学に有用なだけでなく、他の分野でも利用価値が高いものと私には思える技術です。その力をすべて使える能力が私にはありません。それでも病気の原因物質(食物や化学物質、電磁波など)の診断、有効な薬の選択、薬の有効・無効や副作用の有無の判定、身体の各部あるいは臓器の病変の有無の診断などがかなりの確率で可能であり、早期発見、早期治療あるいは未病状態での治療が出来ると言えます。是非ネットで検索して御自分で試していただきたいと思います。                            例えばオーリングテストで肺に異常があると判定され、その異常が抗生物質有効という判定になったとき、胸のレントゲン検査をするとほぼ確実に肺炎や気管支肺炎の像が確認でき、オーリングテスト最も有効と判定できた薬を使うなら、細菌の感受性テストの結果が出る前に確実に有効な治療ができ短期間で治癒します。また、抗生物質が不要になった時期も適切に決めることができています。高血圧症を例にとれば、降圧剤の効果は患者ごとに差がありますが、手元にある薬の中からになりますが、患者ごとに常に有効で副作用のない降圧剤の選択ができることになります。あるいは通常は困難な複数の薬や薬と食物の相乗作用が副作用の原因になることを回避することもできることになります。医療の無駄と危険を大きく減らすことができ、治療が文字通り効率的に行えるようになるのです。テイラーメイド医療が可能になるともいえよう。

7)最近の理解しがたい現象

原発事故以来、以前には経験したことがない現象を経験するようになっていますが、昨年の11月ごろから多くなり、12月後半にはほぼすべての患者さんで確認されてきたことです。 それはそれまで有効だった治療を継続しているのにも関わらず、悪化はしても改善しない患者さんが多くなり、その原因を探していて判明したことですが、ほとんどの患者さんで、例外のいくつかの食物以外では、個々には不適合な食物はないのに、2種以上の食物が一緒になるとすべて不適合となっているということです。誰でも食事では複数の食物を食べますから、これまでのような治療では改善しないことになります。昨年の早い時期から適合している食物が組み合わせによっては不適合になることが見られ、そのような患者さんが徐々に増加していたのですが、それがすべての患者さんで、すべての食物でそうなったのですから全く想定外のことでした。                                 『食物アレルギー』医学の取り組みは、アレルギーという免疫のメカニズムを前提にして始めたものですが、免疫の関与を証明することなく診ざるを得ないために括弧つきにしてきましたが、もう随分前からアレルギーの定義に含まれる免疫反応では説明できない現象に多数出会ってきていました。天然水に対する異常反応、米に対する異常反応が例えば白米と玄米その他との間でしばしば入れ替わることなどの現象はその一つと考えています。そして今回の現象はすべての患者さんが同じ異常反応を一斉に示すようになったのですから、こんなことはアレルギーのメカニズムで起こるはずがないと言わなければならないと考えるのです。このような反応が起きていることは、通常の検査で確認することは困難だと思います。可能性として複数の食物エキスによる皮膚テストが有効かもしれません。しかし臨床的には即時型の反応ではないので、無理かもしれません。いずれにしても実際に行ったことはありません。これも前記したオーリングテストで確認したことです。このように複数の食物がすべて不適合になっているとなると、『食物除去治療』 が不可能ではないか、その治療をどうするか、治療方法があるのだろうかということが、反射的に考えた問題でした。すぐに浮かんできた方法は、かつて読んだことがあり、オーリングテストでその可能性知り、副作用で何度も苦しんでいたために、すべての薬の使用を拒否していたある患者さんで試みた経験のある「波動の医学」のことだった。その方法は次のようなものです。

8)『食物転写水』(『チャポ』)水の添加・噴霧

副作用のために薬を拒否した患者さんでは、有効と判定した薬をビニール袋に入れて「チャポチャポ」と水道水に浸すと、薬の有効な作用が水に転写(『薬物転写水』)され、その水を飲むことである程度の効果が得られ、副作用は転写されません(オーリングテストで判定し、上記患者さんで自覚的に効果がありました)。この場合効果は水の量に比例して大きくなります。どのような薬でも「副作用」が出て飲めないという患者さんで、やむを得ない場合にこのようにしてある程度の効果を確保しています。食物も同様で『食物転写水』では、食物のもつ有益な作用が転写され、「アレルギー」のような有害な作用は転写されず、その水は食物に吹きかけると『アレルギー反応』が弱くなり、これが治療に利用できます。その効用は転写する食物の種類が多いほど大きくなり、また食物によっても違いがあります。オーリングテストで効用の大きな食物で、摂取頻度の多いものを20種ほどを選んで作った『食物転写水』を治療に利用し、それで食物による異常反応を抑制出来ることが分かってきました。ただし幾つかの食物(現在確認できているのは、米の『ゆきひかり』、ブロコリ、セロリ、電子レンジ処理(『チン』)した食物、それに大豆不適合な場合の大豆)は『チャポ』すると水の効果が消失することが分かりました。また、『転写水』を入れる容器の材質によってはそれに入れるだけで効果は消失しますから注意が必要です。さらに、ミネラルウォーター・天然水の類も適・不適合があり、『チャポ』水に不適合天然水が加わると、その水は効果を失います。その判定はすべてオーリングテストで行っていますが、このテストを使うようになってこのようなことが判明したのです。『転写水』に転写されている食物に吹きかけた時の効果が大きいことも分かってきています。これまでの40年間に、有効だった方法が次々と役立たなくなることが起こってきましたが、その時々に何とか新たに有効な方法が見つかって今日に至っています。

9)最近の『臨床食物アレルギー学』への疑問

学校や保育園などの食物アレルギー児では、所定の用紙による食物摂取に関する指導などの提出が求められるようになっています。かつてはその食物アレルギーの項には、アレルギーの型分類として『即時型』 と『遅延型』(現在は『非即時型』)があったと記憶していますし、実際に原因食物摂取後、典型的には15分以内に症状が出現する『即時型』と、数時間以上、時には72時間後に発症する、『遅延型』アレルギーがあることは周知の事実でした。しかし、最近の所定の用紙では『食物アレルギーの型』の項には、『即時型』と『口腔アレルギー』と『アナフィラキシー』のみで、『非即時型』は挙げられていません(付け加えると口腔アレルギーとアナフィラキシーは『即時型』と並列するアレルギーの型の概念ではないと考えます)。そしてアレルギー専門医の論文でも、扱われる食物アレルギーはIgE RAST検査で陽性を示す即時型だけが食物アレルギーとして取り上げられ、かつての『遅延型』、現在の『非即時型』が除外されていることが多数を占めるようになっています。一般向けにかつて『ハッキリ型』、『隠れ型』と称していた名称も聞かなくなっています。                                   日本に食物アレルギー学を導入された故松村龍男群大教授は、「食物アレルギーでは即時型は少なく、遅延型、隠れ型が100倍以上も多い」ことを指摘されていました。『非即時型』の『アレルギー』でも、経験的に言っても命にかかわる症状を誘発することがあることは明らかであり、こちらを無視してのアレルギー対策は不十分だと考えます。上記で『アレルギー』としたのは、アレルギーと臨床的に区別がつかないのですが、アレルギーの定義に合わないメカニズムを想定しなければ説明できない現れ方をする症状が多数あり、それらも含めて考えなければならないからです。                『食物アレルギー』の歴史は日本でも60年を超えていると思いますが、特に『非即時型』の『食物アレルギー』の機序、原因食物の診断方法については未解明なことが多く、アレルギーの定義に証明の難しい『免疫の関与』が重要な内容として含まれていることが、アレルギーの臨床研究を困難にしていると思えてなりません。

10)『食物アレルギー』の病態の多彩性と歴史再確認の重要性

特に即時型アレルギーに重要な役割を占めている免疫グロブリンE(IgE)の発見(1967)以前には、食物アレルギーの診断の上で重要な位置を占めていたのは臨床的な、症状と摂取食物の関連を詳細に観察することでした。食物による異常な反応によって生じることはすでに紀元前から気がつかれていたということすが、近代医学にアレルギーという言葉が使われるようになったのが1906年ですから、そのような観察はそれからでもIgE発見まででほぼ60年続いたことになります。その間に多くの医師によって、実に多くの症状・病気が食物の異常反応によって引き起こされることが観察・記録されていました。現在アレルギー性疾患とされているものばかりではなく、全身すべての臓器・器官にわたる、ガンや感染症、寄生虫症などの例外はありますが、その他のほとんどすべが含まれています。このことを知ったのはインターン(私の世代は最後のインターンを行った世代です)を終わって4年目に、アレルギーの研修を初めて、アレルギーの専門誌を読み始めて間もなくの頃でした。以来どのような症状・病気の患者さんを診ても、必ず食物との因果関係を観察してきて、先輩方の観察が事実であることを確認してきました。現在は食物に異常反応を起こしても、そこに免疫が関わっている場合だけを食物アレルギーと認め、そうでないものはアレルギーから除外されてしまうので、私はその場合は『食物アレルギー』とカッコ付きとし、あるいは『食物不適合』と呼んでいます。ところが、日常的な診療の場では、免疫の関わりの有無を簡単に確認することは出来ないことが圧倒的に多いので(即時型アレルギーの場合は皮膚テストや血液検査で容易に確認できますが、非即時型アレルギーでは容易ではありません。ところが食物で症状が出る場合、即時型アレルギーは少数派で、圧倒的多数の異常な食物反応は 非即時型なのです)、食物不適合の多くがアレルギーとして扱われなくなってきていると言えます。アレルギーと診断できなくても、不適合の場合は問題を起こすことはアレルギーの場合と変わらないと考えて注意が必要だと思います。                            食物の異常反応で(かつては免疫の関与については問題にされていなかった)多くの症状が全身にわたって見られるということは、この40年を振り返ってもほとんど問題にされることはありませんでした。ですからこのことは40年以上前の論文を読まないと、分からないことになります。最近『食物不適合』によることが疑わしいと思える異常な事件や新たな難病が多くなっていますので、食物アレルギーの歴史的な報告を改めて見直し、対策を考える必要があると考えるのです(異常に残酷な暴行や・殺人事件、線維筋痛症、筋痛性脳脊髄炎=慢性疲労症候群,HANS=子宮頚がんワクチン接種後の重篤な病態、うつ病などの増加、その他)。

久しく更新をせずに来ましたが、この間に新しい経験をしてきましたので少しずつでもそれらを追加していくつもりです。

11)『食物転写水』(『チャポ水』)からの『進歩』

『チャポ水』が必要になったのは2014年11月頃からでした。それは複数の食物の同時摂取がアレルギーと同様の反応によって、症状を誘発するようになった現象を確認した時です。この現象を防止するために『チャポ水』を使用し始め、『アレルギー』では説明できない現象も多くなっていて、『食物不適合』の言葉を使用することにしました。その後『チャポ水』無効の食物が増加し、数が多く『食物除去治療』での生活も困難となっていました。2016.6.1に適合食物と不適合食物の組み合わせだと適合となり症状誘発が起きず、適合あるいは不適合食物だけの組み合わせは症状誘発を起こすことに気づき、適、不適の食物を直接混合して作った『食物混合水』の使用が有効なことが分かり、基本的にはすべての患者さんでほぼすべての食物摂取が可能となりました。しかし、(米、大豆、黒豆、砂糖の不適合はすぐに例外になり、その後11月に『食物混合水』も無効となり始め、『混合食物』の数を増やし、さらに『チャポ水』を混入することで効果を回復し、現在に至っています。この流れの中で、この水の有効性が低下した時には、その効力の強化法が見えてきたと感じています。なお、『チャポ水』は希釈しても効力は落ちませんが、『食物混合水』は希釈で効力が低下し、無効化するように見えています。それは患者さんの過敏度の高さによって違っている思われます。考えている仮説がその通りなら、『食物アレルギーないしは不適合』は、食物の除去なしにコントロールができる可能性があると考えられ、今後に期待しています。

12)不適合食物による脳機能の障害

前にも他で述べ、10)の最後にもうつ病を挙げたように、うつ病、統合失調症、パニック障害,ADHDなどが、不適合食物対策で改善することを経験していました。そしてとくに最近日常的に経験するようになって、強い関心を持つようになった症状に、突然、小児の学力の低下、小児・成人の別なしの物忘れ、思考力、認知力の低下があります。認知症の方では、頭部の幾つかの部位で、オーリングテスト(ORT)に強い異常反応を認めますが、『食物不適合』があり、間違いなく不適合食物を摂取している患者さんの問診で、「特に異常なく元気」と答え、湿疹やせきなど身体症状を認めない場合、病気があっても症状の出にくい肝臓、腎臓、膵臓にORTで異常があるか、認知症と同じ頭の部位に異常を認めることが非常に多いのです(両者に同時に異常を認めることはほとんどありません)。そのような患者さんで改めて症状を訊き直すと物忘れ、集中力低下、イライラ、ぼんやり感、易疲労、起床時不快、児童生徒では成績の低下、記憶力低下、些細な間違いなどが起きていることが多いのです。中には小学生で5分前のことをまだらに記憶のない例や、試験で間違った算数の問題の解き方を繰り返しし教えられても、その問題に限って自力では正しい回答を出せないという例があったことです。このような症状は、その時に確認した不適合食物に対策をとると2週間後には改善しているのです。このような状態の時に受験日になっている子が、この5日間に二人もいたのです。

13)『アレルギー性』狭心症ないしは心筋梗塞

食物不適合の患者さんで、確実に不適合食物を摂取しているにも関わらず、好調だという人で、オーリングテスト(ORT)で脳とともに心臓にも異常反応が確認できるのが普通です。その異常はバイアスピリンかバファリン81(抗凝固剤で血液をサラサラにする)で消失します。左首筋、頚椎の後中央に痛みが出ている人もいて、ORTではこの部位にも異常反応が認められ、同じ薬で消失します。心電図では異常を確認できることはほとんどなく、見落とされてしまいます。バイアスピリンなどと狭心症発作に備えた頓服を処方していたこのような患者さんの一人が、猛烈な胸部の苦しさを起こし、大学病院の緊急受診をしたときに、心電図正常ということで帰宅を許されましたがあまりの苦しさもあって精査を希望し、ただちに心臓カテーテル検査がなされたところ、冠動脈が強烈に収縮していることが分かり、重篤な冠動脈攣縮性狭心症であることが分かりました。このようにORT異常反応とアスピリン製剤有効の反応がある患者さんは、年齢に関係なくみられます。最近同様の成人の方が狭心症発作を起こし 大学病院で心電図は正常でしたがCT血管造影で冠動脈瘤の疑いをもたれ、心カテの精査予定になっている例がでてしまいました。この方は緊急用のにトロールは無効でした。アメリカのドクターKouniはアレルギー性狭心症・心筋梗塞は一般に使用される冠動脈拡張剤は効果不十分で、何のアレルギーか不明のまま、ステロイド治療をしていると書いています。      私が経験してきた患者さんは、食物が適合している時には心臓発作や一過性の物忘れなどを起こすことはなく、発作を起こした時にはその前に食べた物の中に不適合になっている食物が確認できています。

14)花粉症など『吸入性アレルギー』と『食物不適合』

1年ぶりにスギ花粉症の季節がめぐってきました。もう40年も前のことになりますが、『米アレルギー』の乳児の治療のために授乳中の母親に米の除去を指示したところ、スギ花粉の季節になってもその母親たちに花粉所の症状が出ない、軽くなったということが次々とみられました。その後「スギ花粉症」の患者は全て『米不適合』であることが分かり、オーリングテストを使用し始めて分かったことは、『適合』と判定した米でも、わずかな『不適合』が隠れているためか、スギ花粉と一緒にしてテストしなおすと『不適合』になり、真に適合した米は花粉と一緒にしても不適合にならないことが判明しました。と同時にその他の不適合な食物が、花粉単独では症状の出ない患者でも、花粉と一緒になると花粉症が発症することがあることも確認できました。米ほどではないが、不適合になっている米以外の食物も花粉との相乗作用で花粉症発症に影響するのです。そして不適合食物に厳密な対策をとれば、花粉症の発症を抑制できることが分かってきています。また不適合食物に対策をとっていると、日常的にはハウスダストやその他の花粉のアレルギーモ多くの場合は無視できています。すなわち、『アレルギー』ないしは『不適合症』では食物対策が最も重要だということだと解釈しています。食物と花粉やダニなど吸入物とでは、体内に取り込まれる量に大きな差のあることがその理由だと考えています。

15)2017年3月8日新しい事態

昨日8日の診療で、最後の二人の患者さん、一人(Aさんとする)は5歳の時から数年経過の児、もう一人(Bさんとする)は初診の70歳過ぎの成人で、米、大豆・黒豆、砂糖を除くすべての食物にアレルギーないしは不適合と判定。

Aさんは初診時から主に腹痛を反復そ他に軽い湿疹、鼻水、物忘れ、むかつきなどが見られていて、その都度原因食物の調整で改善していた。今回初めて頭痛が見られ、頭痛の原因に多数の食物の関与があることは分かったが、他に原因がある可能性も考えた。オーリングテスト(ORT)では、すべての食物の不適合と判定された。

Bさんは初産の後湿疹が出現、その後白血病になりその治療の時から湿疹が悪化し薬疹を疑われ、股関節の手術で人工関節になっているが、湿疹が主訴。原因を診断しようとしたが,Aさん同様すべての食物に不適合の判定となった。

お二人とも『食物混合水』の材料食物を追加して改良したもので効果が得られると判定されたので、とりあえずは治療方法に採用して様子を観ることとした。20年ほど前に重症のアトピー性皮膚炎・気管支喘息の患者さんで、すべての食物が不適合を認め、口にするもの(米、大豆・黒豆、砂糖以外)をすべて電子レンジ処理(『チン』)することによってすべてが摂取可能となって改善した例を経験していましたが、記憶ではその後では初めての同様の患者さんに遭遇したということです。今後食物の『チン』が必要になるのかなど、治療方法を考えながら注意して経過を見ていくことになります。

このような経験をしながら、他の医師たちがアレルギーの患者さんの治療に苦労してはいないのだろうかと気になっているところです。

2017年3月8日に更新した後、パソコンの操作の力が劣っているため、自分では修正の出来ない原因でHPの新規更新ができなくなり回復できないまま経過していました。甥の支援でやっと回復したので、また最近の状況などを述べていこうと思います。

16)原因不明の病気が多い理由についての私見

これまでの45年と同様に、すべての患者さんで病因となっている食物を、この20年余はオーリングテスト(ORT)で診断してきました。その診断に基づく食物対策で、日常的な患者さんについて、ほぼ間違いなく効果を確認しています。特に最近はORTで診る限り、多かれ少なかれすべての食物が原因に関与しているという結果であって、しかもそれらすべての食物に対策がとれるようになり、病気の原因が不明とされる理由がわかったような気がしています。病気に関わるこれらの原因には、その作用が強く、単独で必ず症状を誘発するものから、単独ではその作用は確認できないが、複数が相加的相乗的に作用して初めてその影響が確認できるものまで、実に多数のものが病因として働いていると解釈しなければ説明できないと考えます。単独では問題なしと診える食物も他の食物との相乗作用で大きな病原力を発揮することがあるし、多数の病原としては微力な食物が相加・相乗作用で眼に見える病原力を示すこともあります。しかもこのような作用を示す食物が無数に存在し、しかも日常的に摂取している食物がそういう食物なのですから、原因因子が多すぎて、どれが原因なのかを認知できない状態になっていると考えなければなりません。異常な反応を起こす力の弱いものは個別には病因としては認識されないことになります。ましてや食物以外の花粉や真菌、あるいは化学物質や電磁波など、あらゆる環境物質が同様のかかわりを持っている場合も無数にあると考えなければなりません。ですから感染症の原因が細菌やウイルスのように、単独物質として確認すできるような具合にはいかないことになります。その結果が「原因不明」という結論になっていると考えます。ORTを使わずに食物日誌や食物除去・負荷試験によって原因食物の診断をしていた時には、可能な限りの力を尽くしても、アトピー性皮膚炎や気管支喘息ですら、原因対策のみでは満足のいく治療効果を得ることはできなかったことを思い出します。無数ともいえるほどの原因食物の中で、一つだけで症状を誘発したことを認知できた食物について、除去テスト、負荷テストを行っても、すべての原因食物を診断できるはずは無いということだったと考えます。

17)EBMと原因不明の疾患の治療

現在は多くの疾患に診断・治療のガイドライン(GL)がつくられていて、診療に当たってはそれらに基づいたEBM(証拠に基づいた医療)が重視されています。そして例えば線維筋痛症(FM)のように患者が200万人を超えているような疾患でも、その原因は不明とされ、確実に有効な治療方法も確立していません。それでもGLはできていて、幾つかの保険適用になった薬品が示されていますが、その有効率は決して高くはなく、副作用も少なくありません。したがって、EBM、GLに従っている限り、新しい薬の開発や先進医療機関での新たな診断・治療方法の発見・発明がなされるまでは打つ手がないということになります。第一線の医療が先進医療に勝っている点としては、患者との付き合いが家族ぐるみだあったり、患者の日常生活をよく知っていたり、診療の機会がより多く患者の日常的な訴えを聴く機会も多いなどのことが挙げられます。このうな条件から、その患者に適したよりよい治療方法に思いつくこともあります。考えてみれば原因不明のままの疾患は少なくなく、また一般の疾患・症状の治療は、その時々の訴え・症状が誘発された、あるいは悪化した直接の原因は必ずしも明らかになったからということで治療されているわけではありません。ですからほとんどの治療が対症療法になっていると言えます。長年病因としての食物にこだわってきましたが、食物対策で解決できる患者さんが非常に多いことを実感しています。その中の疾患の一つがFMです。考え方や方法が別であっても、FMの治療に成功した報告は他にもあります。似たようなことを経験をしている第一線の医師がいるはずです。そのような少ない経験であっても、蓄積し、追試して確認されたなら、EMB、GLに取り入れていくことで、EBMもGLも豊かになり、医学・医療の進歩にも貢献すると考えます。

18)7月末から体調を崩した人はいませんか

前にも述べたことですが[15)]2017年7月の第3週の頃から私自身の体調が悪くなり、原因をを探しましたがすぐには分からず、2週間ほどして判明しました。そこで新たな対策をとって改善しました。すべての食物がそのままではアレルギーその他の『不適合』になっていたのです。米以外の食物は電子レンジ処理(『チン』)すると、不十分ながら適合化し、米については特別な処理が必要になっていたのです。それまで有効だった『食物混合水』は無効なだけでなく有害(症状の原因)になっていました。再度『チャポ水』(『食物転写水』)が有効になっていて、『チン』した食物に吹きかけると食物の適合度が増すことが分かりました。このような事態がこれまで受診していた人、新患の人、年齢にかかわらず誰でも同じであり、個々の食物では作用・反応が強弱があり、強い作用のものや、多数の食物を同時に摂取することことで、具合の悪くなることが自覚されています。こうなってからはじめて受診する患者さんが症状、体調の悪化を訴えています。 ですから他の医療機関で『食物アレルギー』の治療をうけている方々やアレルギーと診断されてない方でも、最近体調を崩したり悪化させている方が大勢いるのではないかと心配しています。

19)「発達障害」と『食物アレルギー』 そのⅠ

最近「発達障害」がテレビや新聞などで取り上げられることが多くなっています。「発達障害が」が子どもたちの15人に1人程度と多くなっていることや成人の発達障害が少なくないことが分かってきたからでしょう。しかも、しばしば育て方、しつけのためとされて、特に母親の悩みを大きくしたり、小児では教育上の、成人ではの仕事その他の社会生活上の困難の原因になっていることが社会的問題になっているからです。育て方に問題があるわけではなく、その人が怠けものだったり、意識的に問題となる行動をとっているわけではないのです。私はアレルギーの勉強を始めた時に、『食物アレルギー』が実に多彩で広範な病気・症状の原因になっていることを、下記のような症状の一覧表によって知り、一種のカルチャーショックを受けると同時に、自身が幼少期のアトピー性皮膚炎に始まって、多くの原因不明の症状に悩まされてきた原因が食物にあったのではないかと思い当たり、その後その通りだったことを確認することになったのです。

『食物アレルギー』による病気と症状       (H.リンケル、J.ミラー、J.C.ブレネマン、A.H.ロー、T.G.ランドルフ、F.スピア、M.マンデル、松村龍雄、満川元行その他より)

A、皮膚:痒み、灼熱感、紅潮、ヒリヒリした痛み、異常な発汗、蕁麻疹、水泡、しみ、紅斑、吹き出物、アトピー性皮膚炎、神経皮膚炎、血管神経性浮腫、にきび、多形性紅斑、手湿疹、ストロフルス、あせも、おむつかぶれ、脂漏性皮膚炎、爪の変形、さめ肌、紫斑病

B、耳、鼻、のど:鼻アレルギー(鼻閉、くしゃみ、鼻の痒み、鼻水)、後鼻漏、のどの痛み・乾燥・ムズムズ、咳き込み、空咳、口蓋の痒み、嗄声、風邪の反復、耳閉感、耳鳴、耳痛、難聴、回転性めまい、メニエール症候群、ふらつき、滲出性中耳炎、耳管浮腫

C、眼:かすみ目、眼痛、なみだ目、強い光で眼が痛む、斜視、複視、眼瞼の痙攣、眼瞼の浮腫や下垂、眼瞼内側の発赤、一過性の屈折障害、虹彩炎、角膜潰瘍、白内障

D、呼吸器:息切れ、喘鳴、咳、痰、喉頭浮腫、副鼻腔炎、アレルギー性喉頭炎、クループ、アレルギー性気管炎、気管支喘息、気管支拡張症、慢性・反復性上気道感染症、細気管支炎、肺気腫

E、心血管:動悸、頻脈、不整脈、脈の結滞、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、顔面の紅潮・蒼白、手のほてり・冷え・赤み、失神、心臓部の痛み(偽狭心症)、全身の血管神経性浮腫、肺・肝臓その他の血管性浮腫、閉塞性血栓性血管炎、結節性動脈周囲炎、結節性紅斑、糸球体腎炎

F、消化器:口内乾燥、唾液の増加(よだれ)、口臭、舌のヒリヒリ痛、歯痛、ゲップ、反芻、しゃっくり、胸焼け、嚥下困難、吐き気、嘔吐、腹鳴、腹痛、疝痛、消化不良、下痢、便秘、直腸の痒み・灼熱感、痔、肛門の痒み、口角炎、アフター性口内炎、咽頭炎、空気嚥下症、過敏性大腸(過敏性腸症候群)、食物不耐容症、神経性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クロ-ン病、周期性嘔吐症、食欲不振、偏食、蛋白漏出性腸症

G、泌尿生殖器:頻尿、尿意切迫、排尿痛、膀胱機能不全、膣の痒み、こしけ(白帯下)、月経痛、遺尿、夜尿症、蛋白尿、血尿、ネフローゼ、アレルギー性膀胱炎、間質性膀胱炎、

H、筋関節:疲労、倦怠感、全身の筋力低下、筋肉痛、関節痛、凝り、背部痛、頚部筋肉の痙攣、全身の硬直、関節リウマチ、関節水腫、痛風性関節炎

I、神経系:頭痛、偏頭痛、突然の眠気、居眠り、足元のふらふら(グロッキー)、“月曜病”、鈍重、怠惰、鈍感、生まじめ、大声で叫ぶ、奇声を発する、かんしゃく(癇癪)、異常な緊張、心配性、大げさ、浮つき、ボーットした状態、理由のない空笑い、酔った状態、集中困難、孤立感、どわすれ(単語や名前や数を忘れる)、吃音(どもり)、学習障害、アレルギー性緊張‐弛緩症候群、微細脳障害、不眠症、悪夢、多動、人格変化、妄想、幻覚、錯乱、統合失調症、急性うつ病、慢性うつ病、震顫(しんせん)、てんかん、運動麻痺、悪夢、神経痛、夜泣き、健忘症、引きこもり

J、血液:貧血、白血球減少、好酸球増加症、血小板減少、出血

K、その他:アナフィラキシー、発熱、低血糖、低体温、肥満、糖尿病、膵炎、肝炎、寝起きの悪さ、あくび、

L、その他私の経験した症状:酒皶、毛細血管の拡張、ケロイド、汗疱、掌蹠膿疱症、尋常性乾癬、円形脱毛症、老人性掻痒症、静脈の怒張、血管痛、チック、繊維筋痛症、慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)、高齢者の出血斑、月経過多、それに月経痛ですが、不思議でならないのは、子宮内膜症と診断されている月経痛が含まれていることです。

「発達障害」ではL(エル)に挙げられている精神神経症状と合致するものが含まれています。しかし、この表に挙げられている症状で、原因が『食物アレルギー』であるものは、長期間同じ状態で持続することもありますが、しばしばひどくなったり軽くなったりするだけではなく、全く違った症状に入れ替わることがあります。一般的にはその様な時には新たな病気が発症したと診断されると思われます。例えばアトピー性皮膚炎(AD)が軽減・『治癒』して喘息発作を起こした時、たとえADを食物アレルギーが原因だと診断していた場合でも、新たにダニや花粉などの吸入性アレルゲンの感作が起きて新たに喘息が起きたと診断されているのが普通です。どうしてか食物アレルギーが喘息の原因になるという発想はほとんどなされていませんしまいます。しかし多くの場合それまでのADと同じ食物が原因になっていることが多く(もちろん新たな食物のアレルギーが加わっていることもあり得ますが)、治療上重要なのは『食物アレルギー』で、ADの時と同様の治療でほとんどの場合コントロールできるのです。そしてさらに他の症状、疾患に変わっていくことも日常的であり、もちろん前に見られた症状・疾患に戻ることもあります。要するに同じ食物による『アレルギー』でも、その反応がどこで起こるかということで、症状は部位とともにその形も違ってくるのです。このような症状が時間とともに変わっていくことがしばしば見られるのですが、小児の場合竿の移り変わりが年齢とともに起こるように見えるので小児科ではそ変化を「アレルギーマーチ」と呼んでいて、成長期に見られる現象と見なされています。しかし、成人した後何歳になっても症状が変化することは日常的に見られることです。その原因は一般にはアレルゲンが変化するためと説明されていますが、経験ではこの説明では納得できません。同じような食べ物の対策で、新しい症状も改善するからです。ただ、複数ある『アレルゲン食物』のなかに、特定の症状を誘発しやすいものがそれぞれあること、そして人の臓器や組織はその時々で、自覚はできなくても何らかの不都合が起きているもので、その不都合の強いところが敏感に反応しやすくなっているということが考えられます。例えば『アレルゲン』A,B,C,D…Nがあり、Aは頭痛、Bは鼻炎、Cは喘息,Dは膝関節痛・・・というぐあいであり、過去にぎっくり腰を起こしたことがあるとその古傷部が敏感になっていて、『食物アレルギー』が腰で反応し長く続く腰痛の原因になっているなどというわけです。これらが複雑に作用していると思います。アトピーの児が風邪で発熱すると湿疹が消えてしまい、風邪が治ると湿疹が再発することはしばしば起きていることです。咽喉や発熱中枢に弱点があり、アレルギー反応が咽喉痛、発熱など風邪症状を作り出すことに使われてしまい、その上に湿疹も出すほどの力がないので、このようなことが起こると解釈しています。

20)「発達障害」と『食物アレルギー』 そのⅡ実際の例

発達障害児(者)ばかりでなく統合失調症などの精神疾患などで、脳にそれぞれ症状の原因になっていると説明できる部位のあることが確認されてきていますし、統合失調症などでは器質的異常が確認されたという報告をしている医師がいますが、その異常が治療によって縮小することを報告しています。その器質的異常が統合失調症の根本的な原因考えられていますが、不適合食物でも症状が悪化し、その食物対策で改善を観ますから、その器質異常が原因なのか結果なのかを検討する必要があると考えています。いずれにしてもそのような脳はストレスや不適合食物などに敏感に反応し、精神や身体に異常を誘発するのだと思います。発達障害では症状の現れ方に差がありますから、異常のある脳の部位も一か所ではないと思われますが、未確認でも器質的異常があると考えられ、『食物アレルギー』に反応しやすくもなっているのだと考えます。ADHDを数例は診ていますが、初診の時にはじっとしていられず、診察をしようとしても母親に抱かれておとなしくしていることはできず、診察もできないのが普通のことですが、治療をはじめて間もなくでは、食物が適合した物だけになっている時は、母親の膝の上でじっとおとなしくしていられます。しかし、再診の時に不適合なものを食べている(誤って食べることもありますが、合っていた食物が合わなくなっていることが少なくない)と、初診の時と同じになってしまいます。それでも治療が長くなると合わないものを食べても症状が軽くなってくるようです。また、『アレルギー』も食物だけでなく、花粉やダニなどすべての『アレルギー』が関係するし、喘息うやアトピーのようなアレルギー性の病気がストレスで悪化するように、『脳アレルギー』も悪化します。       ADHD以外で強い印象が残っている患者さんに、2歳のころに高熱を出し、それが原因で脳の発達が異常となって、中学生になったころ来院されましたが、ひどいアトピー性皮膚炎と喘息もあり、話はできず、親の話すことも全く理解できていないようで、意味のわからない大声を出し、悲鳴のような奇声を発し、受付の棚のものを全部払い落すようなことをするだけで、手がつけられない状態でした。アトピーや喘息の原因になっている食物を診断し対策をとり始めましたが、半年もしないで湿疹も喘息も可なり改善し、おご絵や奇声を発することもなくなり、理由のない乱暴もなくなりました。高校を卒業して作業所に入りましたが、その頃には効きわけが出来るようになり、外に行きたいときは出口で外に連れて行ってくれるのを待つようになるなど、意思表示もはっきりでき、仕事も単純なことができていました。その間、合わない食物で禅僧発作を起こしたり湿疹の再発・悪化が見られたりしましたが、成人したころの数年は全く穏やかに経過していました。その良好な経過は学校の先生の何回かの来訪によっても確認できたのです。このように発達障害では、『食物アレルギー』の関与によって症状の悪化が誘発され、食物対策で症状や発達に好影響が見られることは確かなことだと考えています。

21)発達障害」と『食物アレルギー』 そのⅢメカニズム

『食物アレルギー』とみなしてそ食物対策をとると効果が出るのはなぜか、私の考え(仮説)を述べておきます。      先ず『食物アレルギー』が直接脳に作用して脳機能に異常を起こしている可能性です。その原因食物の除去などの対策で回復します。湿疹などの『食物アレルギー』治療中の7歳の女児の記憶障害を経験しましたが、対策をとると3日後にはば回復しました。30代、40代の成人も、物忘れがひどくなることがしばしばあります。同様に食物対策で回復しますが、小児に比べるとすっきりするには時間がかかる印象です。最近は腸内細菌叢と免疫免疫機能の関係が話題になっていて、多くの病気の原因になっている可能性が指摘され、同時に脳機能との関連もの可能性も話題になっています。『食物アレルギー』に対する食物対策は食物の変更ですが、それが腸内細菌叢の変化を起こします(ソ連で土を主食にしていた女性がいたことが伝えられましたが、この女性の腸内細菌叢はミミズと同じであったことが明らかにさたように、食物が腸内細菌の構成を左右することを示しています)から、免疫の状態や脳機能の変化の原因になる可能性が考えられ、これも無視できません。さらに『食物アレルギー』の患者には食物いがの環境物質(花粉、カビ、化学物質、電磁波、布や紙その他)の過敏反応も影響しますから、その対策をとることが多いので、その影響もあると考えられます。そして特に脳機能への影響が重視されているストレスに対する抵抗力が、「アレルギー」の治療で大きくなることも見なけらばならないと考えます(これら多くの因子は発達障害ばかりでなく心身のあらゆる面に影響していて、多くの症状や病気と関係しているうということです)。の影響としこうして「発達障害」や精神疾患だけでなく、その他全身にわたる健康状態に多くのものが関与しています。

【2018.3.16 :1)~21)を見なおし訂正を実行しました】。

22)『食物転写水』(『チャポ水』)のその後

ほぼ全員の患者さんがすべての食物に不適合になり、米など一部の食物以外は電子レンジ処理(『チン』)するとほぼ適合し、『食物転写水』(『チャポ水』)が有効になったことを18)に述べました。その後2017年11月になると、この水の効果では力不足となり、幾つかの試行錯誤の後、結局『食物転写水』に『チン』した〈黒豆1粒と普通の玄米と「ユキヒカリ」の玄米各15粒〉直接加え(腐敗防止のために煮沸消毒し)た水を使用すると効果が認められることが分かり、これを『強化食物転写水』と名付けて『食物転写水』に替えることにし、現在もこれを口にするものすべてに吹きかけて有効であり続けています。この水も減ってきたら水道水を加えれば、希釈されることになりますが効果は変わらず、これを何回繰り返しても同様に効果は持続しています。ただし、『チン』によって適合化する食物、そのままで適合な食物、『チン』してもしなくても不適合な(除去を要する)食物には変化が見られています。今後その変化が大きくなり、あるいは『強化食物転写水』の効果にも新たなな変化が起きる可能性は大いにあると考えています。(2018.3.17  記)しかし、2018.5.14現在、効果に変化はありません。

23)引きこもり

今日(2018.4.7)の「しんぶん赤旗」の土曜ワイドのページに「引きこもりの長期化」が多くなり、家族会の24支部の本人1092人の調査では、最多が30代450人(41.2%)、以下40代263にん((24.1%)、20代212人(19.4%)、50代21人(1.9%)10代17人(1.6%)、60代3人(0.3%)とあります。親が亡くなりあるは高齢化していることも深刻のようです。隣には小児のチックに関する小児科医が神経内科や精神科の受診を勧める記事もあります。いずれも確かな原因は不明ですが、主には広い意味でのストレスが問題にされています。          私の専門は『食物アレルギー』ですが、受診される患者さんには、統合失調などを併発している人もですが、引きこもり、チックを併発している患者さんもいます。これらの患者さんに原因食物対策による治療をしていますと、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなど一般ににアレルギー病と思われている病気だけではなく、併発しているチックや精神疾患も一緒に善くなっていくのがほとんどです。引きこもりやチック併発の人は他の精神疾患を併発している受診者ほど多くはありませんが、改善しなという患者さんはいないと言えます。引きこもりで記憶しているのは60代の女性が線維筋痛症’(FM)を併発して受診した時に、他のFM患者と同様にその原因食物を見つけ出して治療をしたところ,FMが改善する前に「引きこもり」が改善したというのが唯一の経験です。ただし統合失調症、うつ病、パニック障害などでは治療した例すべてで食事療法が有効だったし、自閉症スペクトルムでも効果を確認してきました。最近では双極性障害〈そううつ病〉で症状が完全になくなり、不適合な食物を食べた時に症状が再発しましたが、その食物の対策で症状は消え、徐々に精神症状の再発は軽くなってきているところです。精神科で有効な治療に巡り合えない、あるいは効果に満足できない方には一度試して戴きたい食事治療だと考えています。

24)『食物アレルギー』が消えていく最近の経験

この2・3カ月、もの心ついたときからずっと『食物アレルギー』のいろいろな症状に悩まされてきた私自身が、何を食べても異常反応が起こらないような気がしていました。他にはそのような患者さんはいないので、治療歴が46年で一番長いからなのかと考えていました。ところが今年(2018)の4月23日(月)に何人かの患者さんで、2日後の25日にはこの日に受診した治療継続中の人すべてが、すべての食物ー『チン』したもの、しないものに関わらず、これまで患者さんが単独では食べられたことがなかった(オーリングテストで適合と判定されたことのなかった)『ゆきひかり』、前の週までは除去が必要だった幾つかの食物などーが食べられるようになっていたのです。そしてその状態は5月12日にも続いていました。ただしすべての患者さんで鼻水とか記憶力低下、疲労感など何らかの症状を自覚していたのです。そしてその原因が化学物質過敏、電磁波過敏、布や紙のアレルギーないしは過敏が原因で、これらの相加・相乗作用が起きているというオーリングテストでの判定になっていたのです。一方で初診の患者と最近の数カ月は受診を中断していた患者さんは、4月18日までの患者さんと同じ食物対策が必要な状態でした。現在私は『強化食物転写水』、黒豆をこれらの過敏対策に使用していて、かなりの効果があると感じながら、観察を続けているところです。いずれにしても今回のように治療継続者のすべてが食物制限から解放されるという経験は46年間の経験の中で初めてのことです。何がこのような現象を生み出したのかは分かりませんが、処方し続けてきた薬の効果が関係しているようには感じます。しかしこの薬はもう20年以上は使用しているので、これだけでは説明不可能と考えています。この状態が今後変化することもあり得るとは考えています。(2018.4.14記)

25)再び『食物転写水』(『チャポ水』)の進化について

私は2018年6月28日に左下肢の激痛の治療のために腰椎の手術を受け、7月15日にいったん退院しましたが、8月7日に右下肢の激痛の治療のため8月15日に腰椎の再手術を受け、29日に退院しました。再入院前の8月1,4,6日の3回診療しましたが、この時には入院中の思いつきに基づいて作り直した『食物転写水』を用意していました。         上記3日間の診療で予約受診していた約50人の方はほぼ全員で、風邪症状や鼻水、倦怠感、易疲労、下痢などの消化器症状、頭痛など、何らかの症状を認め、その原因が使用中の『食物転写水』では効力不足になっていて、オーリングテスト(ORT)で、どの食べ物でもそれらの症状の原因になってしまうという判定になっていたのです。そして新しく作り直した『チャポ水』=『食物転写水』なら、その食物の病的作用を打ち消してくれるという判定がORTで得られたのです。8月6日には再入院が必要と考えられたので、診療所の所長に私が休んでいる間に受診されて、具合の悪い方には『食物転写水』を新しいものに更新してもらうように依頼しておきました。まだ私は診療を再開していませんが、電話での確認では以前のように強い症状を再発している患者さんはいないということで安心し、ホッとしているところです。                           再入院中にもさらに『食物転写水』のさらなる改良法を思いつきましたので、準備をするつもりでいます。  (2018.9.7記)

26)『食物アレルギー』克服に見えてきた可能性

『食物転写水』の改良―治療力というよりも克服力の不足を、効果が不十分になるたびに行ってきた新たな強化ーを繰り返してきて、再びすべての食物がすべての患者に摂取可能になる可能性がかつてなく見とおせるようになったと感じてきています。それは『食物アレルギー』だけでなく、花粉、ハウスダスト、布・紙などのアレルギーと化学過敏症も含めた病態の原因療法になると期待出来るものとかんがえています。電磁波過敏症も別に考えています。まだ十分な結果を出したとは言えませんが、後1年半で80歳を迎える年となっているので、とりあえずこれま到達していることを述べて、今後への参考になるようにしておこうと考えるものです。(2018.11.27,続く)